結束バンドで結束するものとは?

結束バンドは主にケーブルを結束するものという意味で使われる名称ですが、その用途は広く電気・通信・設備工事などの工事業で使われます。

危険の無いようにケーブルを束ねて固定・種分けしたり、ラベルをつけることができます。また、ケーブル以外にも工事現場などでワイヤーの結束にも使われる事があります。結束バンドはナイロンタイなどと呼ばれるように、ナイロン製を日常良く見かけます。しかし用途によってサイズはもちろん材質が異なることが知られています。用途が広いだけに、室内だけでなく屋外の高温・低温・塩害や紫外線などに対する抵抗性が必要となるのです。

一般に室内で使われる結束バンドはナイロン6製ですが、室内外の低温下や耐湿性・耐食性が求められる場所では耐候性ナイロン12製が、高温下などではポリエーテルエーテルケトン(PEEK)製や難燃性ナイロン66製が用いられ、耐薬品性・耐紫外線性が必要とされる場合はポリプロピレン製が優れています。またフッ素樹脂結束バンドは耐候性・耐紫外線性・耐薬品性に優れるだけでなく、ガンマー放射線にも強く高温下での使用に適するといわれます。

樹脂製が主流とはいえ、強い強度と優れた耐久性で、苛酷な環境の使用に耐えるためステンレススチール製のものも活躍しています。屋外で電線やホースなど結束するのに使われているのを目にする事があります。デリケートなケーブルの結束のためにマジックテープタイプも開発され、今後もさらに用途が広がるに従って性能の向上や材質の開発も進んで行く事でしょう。

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