結束バンドの登録商標について

結束バンドは建物の建設工事における電気設備工事だけでなく、家庭の家電製品の背面ケーブルの整線やDIY作業で広く用いられています。

電気設備工事では電線でなくケーブルのみが、結束バンドを露出配線時や配線ダクト内やケーブルラック上での結束と固定することを、電気工事の技術基準において認められています。ただし、配電盤内で電線を固定することは問題ありません。配線器具への接続やケーブルの布設は、使用電圧に応じた電気工事士資格の所有者のみが作業を許されています。家庭での家電背面のケーブルの整線やDIYは電気工事とは見なされませんので、資格所有者でなくても作業ができます。

結束バンドは登録商標されているものが二つあって、一つは1958年に世界初の商品化がなされたものと、後発ですが材質やサイズが豊富で広いシェアを持っているもう一つのものとがあります。先発の登録商標の商品は、耐候性に優れているため紫外線に強いだけでなく、耐油性と耐磨耗性や耐有機溶剤性に優れているので、屋外布設時の電設資材としてだけでなく幅広く用いられているのが特徴です。

後発の登録商標を持つ会社の商品は、屋外使用を想定した耐候性のある製品だけでなく、屋内にのみ使用を限定した安価でカラフルな商品など、豊富なラインナップを持っていることが特徴です。太陽光発電設備の器具やケーブルの固定用電設資材として開発されたバンドは、多くの採用実績を誇っています。登録商標をそれぞれ持っている二つの結束バンドの会社の商品は、先発と後発の違いはありますが、どちらも目的とする用途での使用に最適化された商品であるので、安心して利用することができます。

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