結束バンドは用途によってヘッド部分の形状も様々

結束バンドの先の四角く出っ張った部分をヘッドといいます。

この部分の中にはツメがあり、バンド部分にはギザギザが付いているので、バンドを通すとツメがひっかかって戻らず、しっかりと結束できるしくみになっています。結束バンドのヘッド部分の形状は、使用される用途に適した形状になっています。通常の一般的なものは四角形ですが、多角形のタイプはかかる応力(内圧)を分散させることができるので、衝撃や振動に強いつくりになっているのです。

工作機械周りや、自動車など特に振動が多い環境での結束に適しています。バンド部分が幅広いのに対して、薄く平べったいヘッド形状のバンドは、限られたスペース内で、多数のコード類を結束するのに適しています。柔らかい電線皮膜を傷つけないよう、高さが一般的なそれに比べて1/2のタイプもあります。頭の部分に2本のバンドが入るようになっている製品は、2系統の電線束を固定できます。

通常の結束バンドは、一度締めたら解除できないつくりになっていますが、ヘッド部分にバンドを解除するためのレバーが付いていて、繰り返し使用できる製品もあります。施工の際の後で外す必要がある部分の仮止め用や、梱包の際に縛り紐の代わりとしても使われています。まとめにくい複数の配線を、まとめてきっちり固定してくれるのが結束バンド。ヘッド部分の形状の違いにより、適した用途も様々ですので、購入する際にはぜひ気にしてみてください。

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