塩カルと結束バンドの関係

塩化カルシウムと言う塩化物の名前を聞いたことがあるでしょうか。

おそらくみなさんは理科の授業で一度は聞いたことがあるのではないかと思いますが、もう忘れてしまったかもしれません。冬に雪が降る地方の出身の人や現在そういう所に住んでいる人なら聞いたことがあると思います。塩化カルシウムは省略して塩カルと言われることもあり、融雪剤の成分でもあります。ところで、その塩カルに結束バンドとくればどういったことをイメージしますか。

塩カルは先ほど書いたように融雪剤の成分ですが、湿気を取るための除湿剤にも使われています。ですが結束バンドはケーブル類を束ねるたり、壁に這わす時の固定のために使ったりするものなので、つながりがないようにも思えます。実は結束バンドを屋内で使用する分にはほとんど関係ありませんが、屋外で使用することになると塩カルには注意しなければなりません。というのはそういった塩化物は塩害を発生させるためです。

雪が降って散布車が撒くと、道路上の雪は融け始め水になっていきます。それには塩化物も混じることになります。通常は側溝などに流れていってしまいますが、例えば、強風にあおられると車が通った時の水しぶきとともに周辺に飛んでいきます。それが屋外で使用している結束バンドに繰り返し付着すると劣化が早まるのです。塩カルの散布をやめてもらうわけにはいきませんから、こちらでの対策が必要です。ですが対策は意外と簡単で塩害に強いタイプのものを使用すれば解決します。屋内用は塩害に耐えるようにはできていませんが、屋外用で耐塩害性のあるタイプは大丈夫なのです。

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