塩化カルシウムの塩害に強い結束バンド

融雪剤の成分として知られる塩化カルシウムは、金属などを腐食させる力が強いことでも知られています。

本来塩化カルシウムは、海水など自然環境の中に広く存在していて、毒性のあまり強くない物質ですが、カルシウムの持つ強いイオン化傾向により他の物質と化合しやすいため、腐食については特に注意をしなければいけない物質です。海水に含まれる塩化カルシウムが海風によって付着するため、海岸地域では自動車の表面の腐食が早く進むことはよく知られています。また、電線などにも付着して送電線の異常を引き起こす例も起きており、海風の強い地域では塗料や外部のカバーなどで電線を覆って保護することが必要です。

結束バンドは化学製品で作られているので、通常の使用される場面では、塩化カルシウムによる腐食の心配はあまりありませんが、長期間の付着や過酷な環境に置かれている場合などは、次第に浸透が進み劣化を促進することがあります。海風を受ける海岸地域などは、潮風に含まれる塩化カルシウムが日常的に付着したり、台風などで吹き付けられたものが固着してしまい、塩害を引き起こす例が知られています。

そのため長期間の使用を前提とする結束バンドについては、塩害対策の製品を使用したり、表面を保護して耐久性を向上させる対策が必要になります。塩害に強い材質の結束バンドは、費用対効果の面からコストを圧迫するので、多くの場合は表面を保護するような対策がとられています。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *