人が快適に生活をするうえで電気・ガス・水は欠かすことのできないエネルギーだけに、何らかの問題が発生して電気の供給自体が止まってしまうと、多くの人の生活に影響が出てしまうことになって大混乱を招く恐れがあります。

そのため、電気・ガス・水を供給する設備を設置する際には、事故や故障を招くあらゆる危険性を考えたうえで、安全性を高めるための対策を施しておくことが必要になります。そして、これらのライフラインの中でも特に多くの対策を施しておく必要があるのが電気です。なぜなら、家庭へと電気を供給する役割を果たしている電線は、外気に触れる屋外に設置されていることが多いからです。ガス管や水道管は地中に埋められているため、紫外線や熱など太陽光から受けるダメージを気にする必要はありません。

しかし、設置場所が屋外となると常に直射日光を浴び続けることになるため、紫外線や熱によって破損や破断の恐れがあるのです。また、沿岸地域や融雪剤を頻繁に使用するような地域の場合には塩害による破損や破断も考えられるので、紫外線や熱だけじゃなく塩害にも強い素材の電線を使用することが必要です。ですが、そういった紫外線・熱・塩害に関する対策は、電線や変圧器などだけ行えばいいかと言えばそうではありません。

それらの送電設備を支えている結束バンドの素材も注意しなければならないのです。結束バンドが破断しても送電機能には全く問題ないと思われる方も多いと思います。ただ、結束バンドが破断してしまうと、自らの重さに耐え切れなくなった電線も切れてしまう場合があるのです。ですから、屋外で電気工事を行う予定があるという方はコードなどの配電機器はもちろんのこと結束バンドなど補助的役割を果たす部品まで、使用する環境に適した素材の物を使うことが大切です。